2007 国際ジュニア体操
2007.9.23~24 神奈川・横浜文化体育館
北京五輪予選を兼ねたドイツの世界選手権で日本男子は団体2位、女子は12位で12年ぶりの団体出場権を手にした。その二週間後、ジュニア選手たちによる国際ジュニアが横浜にて開催された。この大会を足がかりにエースとして活躍する選手は数多い。ドイツの世界選手権で大活躍したドイツのハンビューフェンは2003年の今大会の優勝者である。今大会に出場する選手は北京の次、ロンドンでのメダルを目指しているといっていいだろう。
女子は低年齢化が進んでいることもあり、先の世界選手権メンバーだった2名(鶴見虹子、山岸舞)がこのジュニア大会にもエントリーし、男子では高校生として20年ぶりにナショナル強化選手となった田中佑典が出場し注目を集めた。
男子のジュニア選手は体型や力面でまだまだ追いつかない部分が大きい。その中で田中佑典は抜群の安定性を発揮し、コンスタントに点数を重ねた。ナショナル強化選手に指定されるだけあり、落ち着きのあるムラのない試合運びで優勝し、同じく日本の小泉和照が2位に入った。 男子は日本の圧勝といっていいだろう。この年代から「美しい体操」を心がけていることがわかる内容だった。
旧ソ連諸国は失敗が多く世界の流れに追いついていけない現状がみてとれた。先の世界選手権でも団体でロシアが7位、ベラルーシ12位、そしてウクライナは13位で北京五輪の団体出場権を逃した。
男子個人総合表彰
アリーヤ・ムスタフィナ(RUS)
1994年生まれの12才。
女子では日本のエース鶴見が欠場し、いささか気の抜けた感じもあったが、今もっとも勢いのあるアメリカが、アメリカらしい演技を披露し全種目を制覇した。
アテネ以降のアメリカの勢いは破竹的であり、今年は新鋭ジョンソンが世界女王の座を手に入れたばかりである。今大会優勝のレベッカ・ブロスもアメリカ得意のパワフルな演技で他者を圧倒。10点満点廃止以降の、難度を競う流れが加速する中で、力で技を展開させるアメリカの構成は得点に有利に働くだろうことを改めて感じさせた。
しかしながら技だけでは機械的であり、女子体操の観点からも物足りなさを感じさせる。
2位に入ったロシアのアリーヤ・ムスタフィナは12才ながらもロシアが培ってきた美しさを表現できる身体バランスの整った選手である。かつての女王ホルキナの引退後、美しさを前面に見せる選手が少なくなり、ムスタフィナのような演技には目を引くものがある。しかしながら成績は全種目がアメリカに次ぐ2位であったのが、皮肉ながらも現状ではあった。
旧ソ連時代の有能なコーチ、選手が他国へ流出しているが、今大会でもリューキン (ソウル五輪代表) がアメリカのコーチとして、ベレンキ (バルセロナ五輪代表) はドイツのコーチとして、それぞれの国の愛弟子とともに来日。世界で認められてきたソ連の体操、それが本国では活かしきれていないのが何とも寂しいばかりだ。
<Text/Photo MIWA MORI>




















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