優勝した エフゲニヤ・カナエワ (ロシア)
妖精たちの舞
イオンカップ 世界新体操クラブ選手権大会 2008
2008.10.10~12 東京・東京体育館
北京オリンピックにて、新女王が誕生した。ロシアのエフゲニヤ・カナエワである。
今年のイオンカップも新女王を迎え、華々しく開催された。
カナエワはジュニア選手としてイオンカップに参加経験がある。そのいずれも優勝を飾り、日本では大変なじみがあると共に、その能力はジュニア時代から大変期待を集めていた。
当時のスターは、同じロシアのアリーナ・カバエバ。アテネオリンピック女王となったカバエバと共に、ジュニア選手だったカナエワはイオンカップに参加、溌剌とした演技をみせていた。ジュニア選手を卒業したカナエワだったが、昨年までは同国のカプラノワ (2005年世界選手権優勝) やセシナ (2007年世界選手権2位) といった選手に隠れ、控えに甘んじていた。スター選手の多いロシア新体操界の層の厚さは大変なものがある。しかしながら今年に入り一気にその才能を開花させ、ジュニアからシニア選手へと見事に成長を遂げたのだ。
北京オリンピックでは、その圧倒的な正確性と完成度は他者を寄せつけず、18才でオリンピック金メダルを手にした。18才という年齢からも、それはカナエワ時代の到来を予感させている。
新体操の世界は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシといったかつての旧ソ連諸国にて、現在まで牽引されてきたと言っていいだろう。新体操界のスターは他にもいる。ウクライナのベッソノワ (北京オリンピック3位、2007年世界選手権優勝) やベラルーシのジュコワ (同オリンピック2位) などだ。
オリンピックが終了して1カ月半、これらのスター選手も揃ってイオンカップへと来日を果たし(ジュコワはエキジビションのみ)、会場からは大きな歓声が上がった。
15の国、オリンピック入賞者多数の参加で行われた今年のイオンカップ。人気を分けていたのが、このカナエワとベッソノワの二人。両者の人気は別格である。
エキシビションのみ参加 インナ・ジュコワ (ベラルーシ)
日本でも人気の高い アンナ・ベッソノワ (ウクライナ)
カナエワにとっては、シニアとして臨む初めてのイオンカップ。競技序盤は調子を落としていたものの、最終日には完璧な仕上がりを見せ、新女王としての貫録と責任を感じさせる演技を見せた。
ベッソノワは昨年の世界選手権で悲願の優勝を飾ったが、北京オリンピックでは銅メダルに終わった。今年で24才を迎え、その去就が注目される中での来日となっていた。インタビューでは引退の明言は避けたものの、来年以降の選手生活についてはまだ未定だというベッソノワ。今大会が最後の来日となってしまうなら、日本のファンにとって大変さびしいことだ。
オリンピックでの舞を再現した二人。
軍配は新女王のカナエワに上がったが、最後まで美しい演技は、観客を魅了し続けた。
<Text/Photo MIWA MORI>






























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